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工場の防災。災害に備えたBCP対策とKYTによる安全対策

製品情報2024/11/12

工場の災害対策

1.工場のBCP対策と安全管理

1-1.工場のBCP対策とは

BCPとは「Business Continuity Plan」の頭文字を取った略語であり、「事業継続計画」と日本語で訳すことができます。
中小企業庁が打ち出している「中小企業BCP策定運用指針」の内容によると、「企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです」と記されています。

これらのことから、工場でのBCP対策の目的は地震や水害、火災などの自然等による不測の事態が発生した場合、早期に復旧するための備えをおこない作業員の安全を確保したうえで可能な限り業務を継続できるよう対策が必要と言えます。

 

BCP対策の義務化

2024年4月から介護業においては「令和3年度介護報酬改定」により、罰則規定などはありませんがBCP策定の義務づけられました。企業においては2023年8月現在のところBCP対策の義務化は発表されていませんが、従業員の安全確保と工場の早期復旧、事業継続につながる事前計画として備えておくことに越したことはありません。

 

BCP対策と災害対策の違い

BCP対策は事業の継続を目的とし、災害時を想定して備える対策です。災害対策とは人や建物、工場の建屋への被害を軽減・防止する対策のことです。

■BCP対策
主な目的は事業継続と早期復旧です。どの事業を優先して継続し、どのぐらいの期間で、どのぐらいのレベルまで復旧させるかの計画を指しています。

■災害対策
「防災計画」とも呼ばれ、その目的は従業員の身体や生命の安全確保と、物的被害の軽減です。例えば、避難路の確保、建物の耐震性強化、設備の浸水対策などがこれに当たります。

 

1-2.3つの工場の安全対策

5Sによる工場の安全対策

5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の頭文字をとった名前で職場の改善活動に使用される手法の一つです。
工場内の作業環境を整え、作業員の安全と業務効率の質を高めることを目的とします。

・整理:工場や倉庫内にある必要な物であるか否かを判断し、不要な物を捨てることを指します。
・整頓:生産ラインや作業現場の必要部品や工具などを取り決められた最適な場所に配置することを指します。
・清掃:現場での毎日の作業後に、工具や製造機械、そして工場内を掃除しメンテナンスすることを指します。
・清潔:上記3点の整理と整頓、清掃をすることで工場倉庫内を清潔に維持することを指します。
・躾 :上記4点の整理、整頓、清掃、清潔を作業員全員が常日頃から徹底しておこなうことを指します。

 

KYTによる工場の安全対策

KYTとは危険(Kiken)・予知(Yochi)・トレーニング(Training)の頭文字をとった名前で、労働災害を防止する事が目的で工場内の作業員が危険を予知できるように訓練をおこないます。

・STEP1:事実や現状を把握する
・STEP2:原因を探る
・STEP3:対策を練る
・STEP4:行動計画を立てる

工場のKYTの訓練は上記の4つのステップに分けられ、工場の危険性や原因をイラストや現場での作業を通し、訓練により解決していきます。

 

ヒヤリハットによる工場の安全対策

ヒヤリハットとは「ひやっとした」、「はっと気づいた」の造語であり、大きな事故につながりかねない出来事を指します。
KYTの安全対策との違いは、ヒヤリハット対策は工場内で業務をおこなっている中で事前に危険性に気づき事故を予防することを目的としています。

 

1-3.工場の安全管理対策商品

ビバスーパーラインテープ

表面を特殊コーティングしたラインテープで、傷や汚れがつきにくく通常のラインテープよりはるかに長持ちするため「貼り替えてもすぐに破れてしまう」、「ボロボロになった箇所から5S活動が崩れる」など悩みを解決します。

ビバデザインシート

表面を特殊コーティングした超耐久の床面表示シートです。傷に強く、頑固な汚れもアルコールなどで清掃可能です。視認性が落ちにくく、明示性が長持ちするため事故予防に役立ちます。

ビバマーキングテープ

工場の床面に利用する案内標示の矢印テープや、整理整頓の位置決めテープ・コーナーテープ・十字テープ・T字テープの5種類があります。工場の3S活動や5S活動などに役立つアイテムです。

割れないクリーンミラー

割れないクリーンミラーは、ステンレス製の割れない、歪まない、錆びないミラーです。通常のミラーは災害時に割れ、飛散し2次災害のリスクが発生しますが、そのリスクはありません。

3.工場の火災対策

工場では様々な作業が行われており火災のリスクが高まることがあります。火災は迅速に広がり大きな被害をもたらすことがあるため、事前の予防と対応が欠かせません。火災予防対策として、適切な電気設備や配線の点検・保守を行うことが重要です。また、火災報知機やスプリンクラーなどの火災検知装置を設置し早期に火災を検知して鎮火に対応することや、マニュアル・火災発生時の避難計画を策定し、従業員に避難訓練を実施することで効率的な避難行動を徹底することも有効です。

工場の火災対策については以下コラムに詳細を記載しています。

 

3-1.工場の防煙対策

防煙垂れ壁用不燃フィルム(アキレスフネンクリアⅡ)

フネンクリアⅡ

ガラスの代替として防煙垂れ壁に使用されています。シートであれば柔軟性があるため割れることがなく、落下しても二次災害の危険性を著しく減らすことができます。

商品名:アキレスフネンクリアⅡ
使用用途:防煙垂れ壁、シート張り込み間仕切りパーティション
導入メリット:落下の際の二次災害の防止

※防煙垂れ壁とは建築基準法で定められた防煙区画を構成する防煙壁のことです。天井から50cm以上垂れ下げた防煙垂れ壁により火災時の煙を遮断することで、避難する時間を少しでも確保するために設置されます。東日本大震災以前はガラス製がほとんどでしたが、震災以降不燃シートへの切り換えが急速に進みました。

3-2.工場の静電気対策

空気が乾燥する冬の時期などでは、静電気によって発生する火花から引火するリスクがあります。摩擦などによって帯電することで、何らかの要因によって発火する場合があります。印刷工場での油性インキや物流倉庫で保管される石油製品など様々な現場で静電気による火災発生の可能性があります。また火災による被害だけでなく、精密機器や半導体を扱う工場においては製品不良につながる要因とも言えます。

工場の火災対策については以下コラムに詳細を記載しています。

帯電防止ビニールカーテン(アキレスセイデンF)

優れた防炎性と特殊な導電性塗膜による優れた帯電防止性を有する軟質透明塩化ビニールフィルムです。
クリーンルーム内の暗室用途向けの「ブラックセイデンF」、紫外線域の透過を抑えた「イエローセイデンF」など様々な機能付与をした商品があります。 

商品名:アキレスセイデンF
使用用途:静電気対策が必要とされる工場の間仕切りカーテン
導入メリット:静電気放電を予防し、火災リスクを下げます
※アースは必ず取ってください。

除電ブラシ(アキレスノンスパーク)

静電気を効率よく除電するためのブラシです。高電圧の除電に特に効果を発揮します。電源が不要な自己放電式ブラシで、フィルム製造機や製紙機器、印刷機などの除電に適しています。

商品名:アキレスノンスパーク
使用用途:フィルム製造機・製紙機器等でのフィルムや紙の除電
導入メリット:電源不要で設置するだけで静電気対策が可能

 

4.工場の水害対策

梅雨の時期とは異なり、夏のゲリラ豪雨など短い時間で集中した雨量が発生する豪雨災害や大型台風など、昨今では水害対策が重要視されています。排水や物流メリットなどの観点から河川や海に近い工場においては、ハザードマップや避難経路の事前確認を従業員に周知徹底する必要があります。洪水によって従業員の怪我などのリスクだけでなく、商品が浸水によって水浸しになり出荷できないリスクや、浸水による機械の故障で操業できないリスクなどもあります。

工場の水害対策については以下コラムに詳細を記載しています。

4-1.工場の浸水対策

スーパー止水番2

工場内への浸水をせき止めるための止水板です。土のうと比較しても重量は大変軽く、強力磁石で誰でも簡単にワンタッチ設置できる止水板です(※事前の受け側施工が必要です)。急な大雨や台風による洪水・浸水など、有事の際に浸水防止として活躍します。

商品名:スーパー止水番2
使用用途:出入口からの浸水防止
導入メリット:誰でもワンタッチで簡単に5秒で設置可能なので水が来る前に設置可能です

 

4-2.工場の洪水対策

ローボート

レスキューボートとしての性能がありながら、手軽に購入・使用可能なボートです。水害対策用として大量に配備することも可能です。

商品名:アキレスローボート EZシリーズ
使用用途:洪水時の避難、救難、救護用

 

 

5.工場の災害対策商品について

今回の記事で紹介した商品

 

災害対策商品のカタログについて

 

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