Trivia 製品豆知識

工場や製造現場の静電気対策|基本から具体的な方法まで紹介

製品豆知識2024/01/18

生産障害や機器の誤作動など、様々なトラブルの原因となる静電気。工場や製造現場において静電気対策は必須であり、生産性にも大きな影響を及ぼします。

この記事では、工場や製造現場で用いられる静電気対策についてまとめました。静電気対策の基本から具体的な方法まで分かりやすく解説します。

工場や製造現場における静電気対策の基本

静電気対策の基本は、静電気の帯電量を可能な限り小さくすることです。その方法として、「静電気を逃がす」「静電気の発生量を減らす」この2つが有効であると考えられています。工場や製造現場では、これらを踏まえた上で様々な静電気対策が行われています。代表的な静電気対策の方法を一覧にまとめました。

・静電気を測定する(発生有無、発生箇所の特定)
・アース(接地)を取る
・湿度管理を行う
・除電器(イオナイザ)や除電ブラシを使用する
・帯電防止剤を塗布する
・帯電しないものに変える
・電位差を作らない工夫をする

それぞれの静電気対策について、具体的に見ていきましょう。

静電気を測定する

静電気対策に取り組むにあたり、まずは静電気の測定が必要です。「表面電位計」または「静電電位測定器」と呼ばれる専用の機器で、静電気の有無や発生量、発生箇所などを調査します。

静電気測定器には、手に持って測定するハンディ型と、ライン据え置きで測定を行うライン設置型があります。ハンディ型の静電気測定器は、持ち運んで任意の場所で測定できるのが特長です。対象物に向けるだけで帯電量を測ることができます。一方、ライン設置型の静電気測定器は、対象範囲の常時測定が可能です。リアルタイムでの測定で異常を素早く検知します。

アース(接地)する

アース(接地)は、基本的な静電気対策です。対象物が導体である場合は、アースによる静電気対策が有効です。導体から大地へと電気が流れる経路を作り、発生した静電気を逃がします。アースをすると帯電しないため、静電気による様々なトラブルを防止できます。

アースは、電気を通しやすい金属などの導体に効果が大きいのが特長です。一方で、プラスチックやゴムなどの電気を通しにくい絶縁体には効果がなく、別の対策が必要になります。

▼アースによる静電気対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

Guide初めての方へ

「石塚株式会社って?」「問い合わせの流れがわからない…」など当HPへ初めてお越しになられたお客様はこちらをご覧ください。

Contactお問合せ

私たちと一緒に新しいビジネスに挑戦してみたい企業の方はお気軽にお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ

石塚株式会社 東京本社

(03)3866-8201

石塚株式会社 大阪支店

(06)6441-0785

石塚株式会社 静岡営業所

(054)294-8931