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工場の水害対策(浸水対策・台風対策)商品と対策チェック項目

製品情報2023/09/12

 

近年の豪雨と水害状況

地球温暖化の進行に伴い、ゲリラ豪雨や線状降水帯が各所で発生しています。
大雨は1時間あたり30mmを超える雨量と定義されており、「猛烈な雨」に定義される1時間当たりの降水量が80mmを超える大雨は年々発生回数が全国的にも増加しています。
気象庁の統計データによると1976年から1985年の10年間は年間での平均発生回数は約14回に対して、2013年から2022年の10年間は約25回と実に約1.8倍に増加している傾向です。
2018年に発生した西日本豪雨では台風の影響で広範囲で長時間の記録的な大雨をもたらし、各地で浸水被害や河川の氾濫そして土砂災害など被害が拡大しました。岡山県では24時間で300mmを超える降水量となり平成で最大の水害となりました。

工場では製造ラインの維持、出荷商品の確保ももちろん会社維持のために必要ですが、それ以上に工場で働く従業員の人命を守るための避難経路確保や不足時の対応周知などの安全管理が最重要の水害対策となります。
今回のコラムでは弊社が取り扱う工場における災害発生前の事前の水害対策商品と、災害発生後の水害対策商品をご紹介します。

 

 

近年の水害被害一覧

時期 エリア 概要
2013年10月 東京都伊豆大島 台風による記録的な大雨
2014年8月 広島県広島市北部 豪雨による土砂災害
2015年9月 関東地方・東北地方 台風による記録的大雨と河川決壊
2016年8月 北海道 台風による大雨・暴風
2017年7月 九州北部(福岡県・大分県) 集中豪雨による土砂災害
2018年7月 西日本豪雨(広島県・岡山県) 台風による集中豪雨・暴風(激甚災害)
2018年8月 甲信越地方・関西地方 台風による集中豪雨・暴風
2018年9月 鳥取県・宮崎県・鹿児島県 台風による集中豪雨・暴風(激甚災害)
2019年8月 九州北部(長崎県・福岡県・佐賀県) 観測史上1位の集中豪雨(激甚災害)
2019年9月 千葉県房総半島 過去最強クラスの台風(激甚災害)
2019年10月 関東地方・甲信地方・東北地方 台風による記録的な大雨(激甚災害)
2020年7月 熊本県を中心とした九州地方 日本各地で発生した集中豪雨
2021年7月 静岡県熱海市伊豆山地区 大規模な土砂災害
2021年8月 西日本から東日本の広い地域 広範囲の記録的な大雨、河川の氾濫、土砂災害
2022年7月 宮城県大崎市 記録的短時間大雨による広域的な浸水
2022年8月 東北地方・北陸地方 前線による豪雨および台風による暴風雨(激甚災害)
2022年9月 九州地方 台風による集中豪雨・暴風(激甚災害)
2023年6月 西日本から東日本の広い地域 前線による豪雨および台風による暴風雨(激甚災害)

 

工場の水害対策チェックリスト

1.ハザードマップの確認
2.緊急時のマニュアルの徹底
3.浸水を防止する
4.外壁や床からの浸水対策
5.窓ガラスの飛来物対策
6.排水設備の確認と改善

 

ハザードマップと水害マニュアル

 

1.ハザードマップの確認

ハザードマップとは自然災害が発生した場合の被害予測を地図上に記したものになります。被害規模の大きさや自然災害の種類、発生地点など知りたい地域や災害の種類ごとに展開されており、避難場所も記載されています。災害が発生する前に工場付近や通勤時の経路の対象を確認することで、いざ自然災害が発生した際は安全に配慮したうえでの行動に役立ちます。

ハザードマップは各自治体のホームページやハザードマップポータルサイトで確認が可能です。

 

 

2.緊急時のマニュアルの徹底

万が一、工場での浸水や台風・洪水などが発生した緊急時のマニュアルを従業員に徹底することも重要です。警報発令の情報収集と従業員への共有方法の確認や、避難経路や避難方法などの初動対応の確認、安否確認などがこれにあたります。

避難用ボート

アキレスローボートEZシリーズ

万が一避難が困難になった場合に備えて、救助用ボートを準備することも従業員の安全対策として有効です。レスキューボートとしての性能がありながら、手軽に購入・使用可能なボートです。水害対策用として大量に配備することも可能です。

 

工場の浸水対策

 

工場の浸水対策について

浸水被害の主な原因は集中豪雨による堤防の決壊と言われています。豪雨による浸水被害は、生産ラインの中断や機器の損傷といった深刻な問題を引き起こす可能性があります。このような事態に備え、適切な対策を講じることが不可欠です。適切な排水施設の確保や雨水の適切な処理、さらには防水壁の設置などが求められます。従業員の安全を確保し、避難計画を整備することも大切です。また、最新の気象情報をリアルタイムでモニタリングし、迅速に対応することも重要です。工場の円滑な運営には、持続的な取り組みと協力体制が欠かせません。

地域との連携と従業員への教育も、安全確保に向けた重要な対策の一環です。工場の持続可能な運営を実現するために、浸水対策の効果的な実行が必要です。

 

 

1.浸水を防止する

物流倉庫の出入り口やフォークリフトの搬入口など広い間口の場合、出入り口からの浸水対策も必要となります。

止水板の設置

スーパー止水番2

工場内への浸水をせき止めるための止水板です。土のうと比較しても重量は大変軽く、強力磁石で誰でも簡単にワンタッチ設置できる止水板です(事前の受け側施工が必要です)。急な大雨や台風による洪水・浸水など、有事の際に浸水防止として活躍します。

 

 

2.外壁や床からの浸水対策

日々の紫外線や雨風にさらされることでダメージが蓄積し、経年劣化で外壁材に少しずつ微細なひび割れが発生します。そのひび割れから工場内に浸水します。また防雨風などの場合には壁面に雨粒が当たり続けることで工場内に浸水しやすくなります。

屋根や外壁のひび割れ対策

瞬間 穴埋め職人

工場のラインを止めずに通常の作業をしている脇で施工ができ、また作業時間も短くて済むため、最小のコスト(人手・時間・手間)で補修ができます。雨の中でも施工ができ、水路・U字溝など水回りの補修に最適です。

 

床のひび割れ対策

瞬間 ひび埋め職人

「瞬間 ひび埋め職人」は市販のコーキングガンをご用意いただくだけで施工可能なカートリッジタイプのひび割れ補修材です。塗床の剥がれ箇所やコンクリート床のひび割れ箇所に使用可能で、工場のラインを止めずに通常の作業をしている脇で施工が可能です。

 

 

工場の台風対策

工場の台風対策について

台風の被害は大きく分けて「風による被害」と「水による被害」に分けられます。風による被害は強風・暴風による被害や竜巻、ダウンバースト、潮風による被害などがあげられます。台風は設備や生産プロセスに大きな影響を及ぼすリスクがあり、適切な対策が求められます。建物の耐風能力の向上や避難経路の確保、非常用電源の用意などが必要です。台風の接近をリアルタイムでモニタリングし、素早く対応することが重要です。従業員の安全と適切な情報提供も考慮しましょう。地域との連携や訓練によって、工場の台風対策を向上させ、持続可能な運営を確保することが求められます。

 

1.窓ガラスの飛来物対策

台風は気象予報で進路や日時などが事前に想定できます。台風が工場に接近する前に風の影響を受けやすい箇所に対しての耐性を向上させるための補強や補修作業を施すことが重要です。水とともに漂流物が流れてきたりすると工場内の窓ガラスが割れてしまう恐れもあります。

窓ガラス飛散防止対策

オプトロンフィルム

台風による暴風や飛来物で窓ガラスが割れ、避難時にそのガラス片でケガをするなど、二次災害の危険性があります。

オプトロンフィルムは窓に貼るだけでガラスの飛散防止の対策が可能です。

2.排水設備の確認と改善

製品や資材を適切に保管するために、台風の影響を受けにくい場所に移動保管する計画が必要です。万が一に備え排水システムを改善して雨水の効果的な排出を確保したり、工場や倉庫内の屋根から漏水した場合の補強を施したりすることも重要です。

屋根からの漏水対策

漏水対策シート

万が一台風の雨風の影響で屋根から漏水した場合、漏水対策シートによる対策が有効です。漏水箇所が点在している場合、天井を養生し漏水した水をシートから接続したホースに排水し効果的に水誘導をおこないます。製品や資材、設備の保管場所に漏水することなく排水することで資産を守ります。

 

 

 

その他の災害対策関連

 

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