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防虫カーテンで工場や倉庫の虫対策
製品情報2024/10/01
防虫ビニールカーテンは夜間の虫の侵入が大きな問題となる食品工場や印刷工場、塗装工場、倉庫などの特に間口の広い出入り口の間仕切りカーテンとして防虫対策に適しています。このコラムでは防虫ビニールカーテンを利用した防虫対策の方法や、防虫ビニールカーテンの種類やメリットについて解説します。
1.防虫ビニールカーテンとは
防虫カーテンは、光に集まる虫に対する防虫機能を付与したビニールシートを専用のレールや金具などの部材で吊り下げ屋外と作業場などの出入り口を間仕切り、紫外線の漏出を防いだり、物理的に侵入口を塞いだりすることで防虫対策をおこなうものです。
1-1.なぜ虫は光に集まるのか。
虫が光に誘引される現象を「光誘引」と呼びます。多くの昆虫は夜行性で方向を見失わないために光を利用して活動をおこなう習性があります。
防虫ビニールカーテンに使用されるビニールシートは照明等に含まれる紫外線をカットすることができ、光(紫外線)に集まる虫を減らすことで防虫対策をおこないます。
我々人間が見ている光と虫が見ている光は実は異なり、人間が見ている光の波長はおよそ380~780nmですが、虫の目に見えている光の波長は360nm前後(紫外線)です。虫にとっては紫外線が最も良く見え、工場内の照明が発する紫外線の光を目指して集まってきているため、紫外線を防虫ビニールカーテンでカットすることで防虫効果が発揮されます。
1-2.防虫ビニールカーテンの特徴
防虫剤や薬剤を一切不使用
薬剤を使用しないため虫の死骸の発生や、薬剤による安全性の問題を解消し、衛生管理と品質管理に貢献します。
防虫以外の機能も追加可能
使用目的や用途に応じて防虫機能に加えて、可燃物を扱う工場や倉庫などでは防炎機能を、塵や埃を嫌う現場では埃が付きにくい帯電防止機能を付与した生地の用意も可能です。
空間を間仕切り作業環境改善
空間を間仕切ることで現場の作業環境改善も同時に図ることが可能です。工場や倉庫などの広い空間の場合に局所的に間仕切り、空調の冷暖房効率の改善を図ることで作業効率アップや省エネ・節電対策にも貢献します。また防虫対策だけでなく、塵や埃などの防塵対策、防風対策、防音対策にも役立ちます。詳細は「工場向けビニールカーテンとは。工場や倉庫を間仕切り作業効率改善!」をご覧ください。
1-3.防虫ビニールカーテンの種類
のれんタイプ
のれんタイプ
のれんタイプ
糸入りタイプ
糸なしタイプ
アコーディオンタイプ
- 倉庫の搬入口からの虫の侵入対策
- 工場の出入り口からの虫の侵入対策
ストリップ型ドアカーテンとも呼ばれ、開閉することなくフォークリフトや台車、人の通り抜けが可能で工場や倉庫の出入口の防虫用でご使用いただくことが多いタイプ。
のれんビニールカーテンの商品はこちらをご覧ください。
- 工場内の作業場への虫の侵入対策
ジャバラ状で折り畳むことで開閉がスムーズにできで収納性に優れているため、工場内や倉庫内の開口を大きくとりたい出入口で使用されるケースが多いタイプ。
アコーディオンビニールカーテン野商品はこちらをご覧ください
一枚物の防虫ビニールカーテン
- 作業場から資材や製品保管スペースへの虫の侵入対策
設置場所に応じた形状や仕様に加工ができ、接続用の面ファスナーやチェーンなどを入れることもできる一般的なビニールカーテンのタイプです。マグネット付ポールを使用することで、密閉性と開閉のしやすさを高めることができます。
糸入りの防虫ビニールカーテン
- 室内の広い空間をエリア分けし防虫対策
ポリエステル糸を格子状にラミネートしていることで引張強度と引裂強度を高め、広い空間の大型の防虫ビニールカーテンとしても最適です。糸入り透明ビニールカーテンの商品はこちらをご覧ください
その他にも様々な防虫カーテンの種類があります
防虫機能+帯電防止機能
静電気の発生を抑え、塵・埃の付着を防止します。
防虫グリーン
2.防虫対策がなぜ工場で必要
虫が工場内に侵入すると、製品や原材料、製造設備に虫が付着し、汚染される可能性があります。これにより、製品や梱包に虫が混入し、消費者に影響を与えることがあります。虫は細菌や病原体を媒介することがあり、工場内に侵入することで衛生問題が発生するリスクがあります。特に食品工場では、衛生基準を満たすことが重要であり、虫の侵入は重大な問題となります。
2-1.虫侵入における工場の衛生管理のリスク
衛生管理は、工場や施設内での衛生状態を管理し、製品や原材料の汚染を防止することを目的とします。虫の侵入を防ぐためには、工場内外の清潔さを維持し、虫が隠れる場所や孔などを防虫処理することが重要です。衛生管理には、定期的な清掃や消毒、作業員の衛生教育などが含まれます。
製品への品質管理のリスク
品質管理とは製品やサービスが顧客の期待に応えるためのプロセスと手法を管理することを指します。虫の混入は製品の品質を低下させ、品質管理の問題となります。したがって、防虫対策は品質管理の一環として重要です。品質管理には、製品の検査や品質保証、不良品の管理などが含まれます。
食品への食品衛生のリスク
食品衛生とは食品の製造過程で食品が安全であることを確保することです。食品工場では、食品衛生基準を遵守することが重要であり、虫の侵入は食品衛生に大きな影響を与えます。消費者の食品への安心・安全を守る対策としては、害虫の防除、清潔な環境の維持、食品の適切な処理や保管などが挙げられます。
衛生管理が損なわれることによる問題点
製品のリコール
製品に虫が混入すると、その製品はリコールされる可能性があります。これにより、企業は製品の回収や交換、顧客への対応などに多大なコストがかかることがあります。
顧客への信頼低下
製品に虫が混入すると、顧客の信頼を失う可能性があります。品質管理や衛生管理に不備があると見なされ、企業の信頼性やブランドイメージが損なわれる可能性があります。
法的問題
衛生基準や品質管理に関する法的要件を満たさない場合、企業は法的な問題に直面する可能性があります。規制当局からの制裁や罰金、訴訟などのリスクがあります。
生産停止や作業中断
虫が工場内に侵入すると、生産ラインや作業場での混乱や作業中断が発生する可能性があります。これにより、生産効率が低下し、企業の収益や生産性に影響を与えることがあります。
2-2.工場への虫の侵入原因
①光が原因の虫の侵入
「1-2.なぜ虫は光に集まるのか」で記載した通り、虫には工場内の照明が発する紫外線が見えていて、その光を目指して集まってきます。(走行性、光誘引)
②臭いが原因の虫の侵入
ゴミや排水溝などが発する臭いは虫を引き寄せます。特に生ゴミが発する腐敗臭は虫を呼び寄せます。清掃が十分に行き届いていない排水溝なども注意が必要です。
③熱が原因の虫の侵入
暖かい場所を求めて排気口や小さな隙間などから工場内に侵入してきます。特に気温の低い季節は暖気を求めてやってきますので注意が必要です。
④衛生意識が原因の虫の侵入
開いたドアや窓、通気口など不完全な封閉や、作業員の衛生意識の不足から虫が侵入する可能性があります。
3.防虫ビニールカーテンの種類
防虫ビニールカーテンで使用されるシートをご紹介します。防虫ビニールシートをカーテンレールで吊るすことで防虫ビニールカーテンになります。厚みやサイズなど現場の使用状況に合わせオーダーで加工可能です。ビニールカーテンだけでなく棚や業務用ラックのビニールカバー、ブースなどでも使用されます。
3-1.のれんタイプの防虫ビニールカーテン
3-2.アコーディオンタイプの防虫ビニールカーテン
3-3.1枚物タイプの防虫ビニールカーテン
4.防虫ビニールカーテンのよくある質問
Q1.防虫ビニールカーテンのオレンジと緑の違いはありますか?
オレンジ色と緑色では誘虫阻止率が異なると言われています。防虫フィルムメーカーの実験によるとオレンジ色と比較すると緑色の方が誘虫阻止率が高く、防虫効果の高い商品と言われています。
Q2.食品工場におけるHACCPとは何ですか?一般衛生管理との違いは??
HACCPとは食品製造過程における特定の危害のリスクを分析し、予防策を立てることによって食品の安全性を確保することを目的としています。一般衛生管理とは施設や設備の清潔さを維持し、従業員の衛生意識を向上させる事で食品の安全性を確保することを目的としています。そのためHACCPを構築するうえで一般衛生管理がしっかり実施されていることが大前提となります。
Q3.防虫ビニールカーテンと組み合わせ防虫効果を上げる施策はありますか?
防虫ビニールシートを使い、レールとカーテンの隙間部分を塞ぐことで密閉性が向上し更に高い防虫効果が期待されます。
その他にも、防虫ビニールカーテンと組み合わせて防虫灯や防虫窓貼りフィルム、防虫エアカーテンなどを使用すると、より高い防虫効果が得られます。弊社取り扱いの防虫対策商品のカタログ一覧を掲載しておりますのでこちらをご覧ください。
Q4.防虫ビニールカーテンで防虫対策可能な虫は?
防虫ビニールカーテンで対策できる虫は光に誘引される虫になります。代表的な虫は「ガガンボ類」「ユスリカ類」「ウンカ・ヨコバイ類」「クロバネキノコバエ類」「タマバエ類」「アザミウマ類」「ガ類」「ハチ類」と言われています。
5.防虫ビニールカーテンのまとめ
- 防虫ビニールカーテンとは工場や倉庫の虫の侵入対策で使用する間仕切りビニールカーテン。
- ビニールカーテンは薬剤を使用しないため品質管理、衛生管理に最適な商品で防炎機能の付与も可能。
- 防虫ビニールカーテンは屋外向けや搬入口、作業エリアの間仕切りなど設置場所によって適した種類のカーテンがある。
- 虫が侵入することで製品への品質管理リスクと食品への食品衛生のリスクが工場には発生する。
- 外部から工場への虫の侵入原因には、「光に集まる虫」、「臭いに集まる虫」、「熱に集まる虫」の3つがある。
記事は石塚株式会社(弊社)が執筆しました。
弊社は創業以来、60年以上にわたり軟質PVCを加工した「ビニールカーテン等の工業資材」や「手帳カバー等の文具雑貨」などプラスチック製品の製造販売を行っており、2023年に東京商工リサーチの調査により「ビニールカーテンに関わる売上高No.1」に選ばれました。
透明・糸入り透明・ターポリン・メッシュシートなど豊富な種類のシートをオーダーで販売し、用途や現場状況に合わせた加工、下地の種類や取付方法に合わせレールや金具などの部材で最適な方法をご提供します。
5-1.防虫ビニールカーテンの関連ページ
防虫ビニールカーテンの関連コラム
- 防虫対策関連コラム「工場や倉庫の防虫対策!侵入原因ごとの対策と商品導入事例を解説!」も確認してください。
- ビニールカーテンの基礎知識は「工場向けビニールカーテンとは。工場や倉庫を間仕切り作業効率改善!」をご覧ください。
- のれんビニールカーテンの特集は「のれんビニールカーテン用途別おすすめ商品の選び方」をご覧ください。
防虫ビニールカーテンの施工事例
代表的な防虫ビニールカーテンの施工事例の詳細を以下に掲載しています。
- 糸入り防虫ビニールカーテンで食品工場の製品への虫の混入対策
- 糸入り防虫防炎ビニールカーテンで製品への虫の混入対策
- のれん式防虫ビニールカーテンで工場の搬入口からの虫の侵入対策
- マグネット式ビニールカーテンで物流倉庫の防虫対策と節電対策
- アコーディオン防虫ビニールカーテンで工場内作業場の虫対策
- 間仕切りポール付き防虫のれんカーテンで食品工場の虫の混入対策
- アコーディオンビニールカーテンで食品工場の防虫対策
- のれんビニールカーテンで出入口の防虫対策
- 工場のリフト搬入口へのれん式防虫カーテンで虫の混入対策
- 給食センター搬入口への防虫メッシュカーテン
- 食品工場の作業間仕切り防虫アコーディオン式カーテン
- 食品工場の防虫対策のれんカーテンの交換
- マグネット式の防虫糸入りビニールカーテンで資材置き場の防虫対策
- 防炎防虫のれん式カーテンで工場内への虫の侵入対策
- 防虫糸入りビニールカーテンで物流センターの虫の混入対策
- 食品工場への防虫メッシュカーテンによる防虫対策
防虫対策以外のビニールカーテン例
- 可燃物質保管用の不燃ブース
- 雨除け対策 屋外向け透明ロールスクリーン
- 溶接光対策 遮光ビニールカーテン
- 防風対策 耐寒糸入り透明ビニールカーテン
- トラックシートおよび耐候糸入りビニールカーテン
- ターポリンやテント生地を使用したビニールカーテン
5-2.防虫ビニールカーテンの問い合わせ
防虫ビニールカーテンの質問やご相談
防虫ビニールカーテンについてのご質問やご相談、納期や出荷時期の確認などお気軽にお問い合わせください。
また各種ビニールカーテンの生地サンプルにつきましては、2~3営業日以内に発送させていただきます。
防虫ビニールカーテンの見積依頼
防虫ビニールカーテンの価格については、生地の種類や寸法、加工の仕様、レールなどの金具、施工の有無によって価格は異なります。
現場の図面や写真だけでは、全てを把握するのは難しい場合もあります。特に施工までの見積りの場合は、現場の採寸や周辺状況調査などをおこなった上での見積りさせていただきます。現地調査は無料で対応しております。
以下よりフォーム入力いただきご依頼ください。
防虫ビニールカーテンの電話でのご相談
受付は平日9:00~17:30までとなっております。営業時間外または休業中にいただきましたお問い合わせに関しましては、原則として翌営業日以降のご案内となります。
防虫ビニールカーテンの商品カタログ
ビニールカーテンの総合カタログでは1枚物タイプ、アコーディオンタイプ、のれんタイプのビニールカーテンについて説明しています。
その他にも「防虫対策商品カタログ一覧」では防虫ビニールカーテン以外の対策商品も特集しています。
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