Trivia 製品豆知識

ビニールカーテン|工場や倉庫の間仕切りに最適な商品事例

製品豆知識2024/11/12

近年、半導体や液晶パネルはもちろんのこと食品産業等あらゆる分野での高度な品質管理が求められています。ビニールを使った間仕切りカーテン(ソフトパーテーション)は、素材の柔軟性や加工性の良さ、機能の豊富さから、あらゆる分野での要求に応えることが出来ます。また東日本大震災以降、特に節電・省エネに対するニーズが高まっており、ワーク空間の品質管理と共に節電対策にも大きく貢献しております。

工場の間仕切り等に使用する業務用ビニールカーテンについて、シートの種類(透明、のれん、糸入り)や機能別(防虫、不燃、防炎、遮光)、用途別(暑さ対策、節電)の最適商品を紹介します。

1.ビニールカーテンとは

1-1.ビニールカーテンで間仕切りをする目的

①空調管理

広いワーク空間を局所的に間仕切ることにより、空調効率を高めるとともに、温湿度の管理をしやすくします。
また、空調効率(冷暖房効率)が高まることで作業環境が改善し、作業効率アップに繋がります。

②クリーンな空間創り

ビニールカーテンで囲い、内側を陽圧や陰圧にコントロールすることで、クリーンな空間をつくることが出来ます。
簡易的なクリーンブースには必須のアイテムです。

③節電

空調(冷暖房)を効かせたい空間を間仕切ることで消費電力を抑え、節電に貢献いたします。
近年の電力不足により節電目的での需要が増えております。
令和4年は7年ぶりの節電要請もあり、対策を急がれている企業様からの問合せが増加しました。
また令和5年は電気代の高騰が深刻な問題となっており、空調効率化による節電は急務です。

 

1-2.ビニールカーテンの特長とメリット

①機能を選べる

防炎や防虫、帯電防止、UVカット、耐候、遮光、耐熱、不燃、透明、半透明、不透明など豊富な機能バリエーションがあり、使用目的や用途に応じて選ぶことができます。
※機能の詳細は後述します。

②形状を選べる

大きく分けて、1枚物タイプ、のれんタイプ、アコーディオンタイプから取付箇所や目的・用途に応じて形状を選ぶことができます。
※こちらも形状の詳細は後述します。

③現場に合わせて加工ができる

ビニールカーテンは加工しやすく、現場に合わせて様々な仕様に加工することができます。
出入口用のファスナーを付けたり、部分的に切り欠きを作ったり、接続用の面ファスナーやマグネットを付けたりすることが可能です。カッターやハサミで簡単に切断できますので、工事現場での調整も可能です。

④施工・撤去がしやすい

パネルなど他のパーテーションと比べて軽量で、施工や撤去工事が容易です。
そのため短納期でのご要望にも応じることができます(ご相談ください)。
レイアウト変更の際も、パネルなどより比較的容易に対応できます。

⑤低価格である

パネルなど他のパーテーションと比べて安価です。大掛かりなものが必要ない場合はビニールカーテンをご検討ください。

 

1-3.業務用ビニールカーテンの用途と設置場所

  • 工場、倉庫、配送センター等の出入口に、風雨除けや防虫対策ビニールカーテンとして。
  • 広い工場や倉庫内の生産ラインの周りに作業効率化用の間仕切りビニールカーテンとして。
  • 工場内の局所的なクリーン化の間仕切りビニールカーテンとして。
  • 食品工場の出入口や作業エリア等での防虫対策ビニールカーテンとして。
  • データセンター、サーバールームでの空調効率化、節電対策用ビニールカーテンとして。
  • 工場や倉庫の屋外向け風除け寒さ対策ビニールカーテンとして。(寒さ対策のコラムはこちら

 

1-4.ビニールカーテンの設置方法

①カーテンレールを使用する

アコーディオンタイプや1枚物タイプの開閉式ビニールカーテンでは最も一般的な方法です。
カーテンのサイズや重量、設置場所(屋内・屋外)など条件によってカーテンレールの種類(大型や中型、アルミやSUSなど)を選定します。
現場によってはカーブレールを使用することもあります。

②ワイヤーで吊るす

天井が高すぎる場合、カーテンレールを設置する下地がない場合、カーテンレールの設置が困難な場合などはワイヤーとスライダーで吊る方法があります。
※W寸法が広すぎる場合はワイヤーが弛んでしまう可能性がございますのであまり推奨できません。

③フラットバーやL型アングルで固定する

開閉不要の場合はフラットバーやL型アングルで下地や壁に固定することが多いです。

④専用金具で取り付ける

のれんタイプは専用金具があります。
専用フレームを下地に取り付け、専用吊金具をセットしたビニールを吊るすだけという、シンプルな取付方法です。

⑤下地から組んで取り付ける

下地が無い場合は、下地から組むこともあります。
組み上げた下地にカーテンレールを設置して吊るしたり、フラットバーで固定したりします。

 

 

2.ビニールカーテンの種類

2-1.機能別

  • 一般:機能が付与されていない安価なタイプです。
  • 防炎:消防法施行令第4条の3に適合。(公財)日本防炎協会より防炎登録番号を発行されています。自己消火性です。
  • 不燃:国土交通大臣の不燃材料認定品です。消防の指導により防炎カーテンからの切り換えが増えています。
  • 防虫:照明等に含まれる紫外線をカットして、光(紫外線)に集まる虫を減らします。食品工場等に最適です。
  • 帯電防止:静電気の発生を抑え、塵・埃の付着や静電気障害を防止します。特にクリーンルームで活躍します。
  • 遮光:紫外線、可視光線をほとんど通しません。主に暗室用として使用されます。
  • 紫外線吸収:有害な紫外線域の波長の透過を抑え、安全な作業環境を作ります。イエロールームなどに使用されます。
  • 溶接光遮蔽:アーク溶接時に発する有害な光(アーク光)を遮蔽し、周辺作業者の目を保護します。
  • 耐候:紫外線による耐候劣化を抑え、屋外での使用を可能にしたタイプです。
  • 耐熱:高温下(雰囲気温度80~120℃)での劣化スピードを抑制したタイプです。
  • 耐寒:柔軟性を高め、冷凍庫や寒冷地での使用を可能にしたタイプです。
  • 耐薬品:表面にフッ素フィルムを貼り合わせ、耐薬品性を持たせたタイプです。
  • 非移行:ビニールの添加剤の移行を抑え、他のプラスチック製品を傷めることを軽減しました。養生用に適しています。
  • 糸入り:ポリエステル糸を格子状にラミネートし、強度を高めたタイプです。
  • 半遮蔽:すりガラスのように採光性と目隠し機能を両立させたタイプです。

 

 

2-2.形状別ビニールカーテン

①一枚物ビニールカーテン

一般的なビニールカーテンです。加工し易い為、現場に応じて様々な仕様で製作することができます。

②のれんビニールカーテン

ストリップ型ドアカーテンとも呼ばれます。のれん状なので開閉することなくフォークリフトや人の通り抜けが可能です。

③アコーディンビニールカーテン

アコーディオン式ビニールカーテンは畳んだ時に広がらずスッキリ開放し収納でき、有効間口を広く取ることができます。

 

 

3.ビニールカーテンの施工事例

画像をクリックいただくと施工事例の詳細をご覧いただけます。

3-1.冷暖房効率改善の事例


糸入りビニールカーテンで物流倉庫の冷暖房効率改善の事例

のれんビニールカーテンで工場の出入口の冷暖房効率改善の事例

糸入りビニールカーテンで作業エリアの冷暖房効率改善の事例

マグネット連結式のれんビニールカーテンで倉庫の省エネ対策の事例

糸入りビニールカーテンで工場の出入口の冷暖房効率改善の事例

糸入り防虫ビニールカーテンで物流倉庫の節電対策の事例

3-2.作業エリアの間仕切り事例


のれんビニールカーテンで工場の一部を間仕切り作業エリアを確保した事例

のれんビニールカーテンで食品工場の加工場の間仕切り作業効率化の事例

糸入りビニールカーテンで物流倉庫を局所的に間仕切り区分けした事例

アコーディオン式ビニールカーテンで作業場と倉庫を間仕切りした事例

アコーディオンビニールカーテンで作業エリアと保管エリアの間仕切り事例

糸入りビニールカーテンで設備工場の洗浄エリアの間仕切りした事例

3-3.防虫対策の事例


防虫ビニールカーテンで食品容器工場の異物混入対策の事例

糸入り防虫ビニールカーテンでアッセンブリ作業場の虫の混入対策の事例

防虫アコーディオンカーテンで食品工場を間仕切り防虫対策の事例

防虫のれんビニールカーテンで工場の出入り口の虫の侵入対策の事例

マグネット付き糸入りビニールカーテンで物流センターの防虫対策の事例

マグネット付き糸入りビニールカーテンで梱包資材保管場の防虫対策の事例

3-4.風雨対策の事例


糸入りビニールカーテンで工場内への風の侵入対策と防寒対策の事例

のれんビニールカーテンで配送センター出入口の風雨対策の事例

糸入りビニールカーテンで倉庫の風対策の施工事例

3-5.寒さ対策の事例

糸入りビニールカーテンで出入口の寒さ対策

防炎ビニールカーテンで物流倉庫の寒さ対策

透明ロールスクリーンで屋外の冬の寒さ対策、夏の防風対策

3-6.防音対策の事例

アコーディオンビニールカーテンで工場の出入口の防音対策と雨対策の事例

ビニールカーテンで工場の機械音の防音対策の事例

のれんビニールカーテンで工場内の作業エリアの防音対策の事例

3-7.防塵対策の事例

ビニールブースで工場内の作業スペースの防塵対策の事例

糸入りビニールカーテンで屋外保管庫の防塵対策の事例

3-8.保冷対策の事例

アコーディオンビニールカーテンで食品冷凍倉庫の保冷対策の事例

のれんビニールカーテンで冷凍コンテナのドア開閉時の保冷対策の事例

のれんビニールカーテンで食品工場の冷凍倉庫の出入口の保冷対策の事例

3-9.その他のビニールカーテン事例

鳥害対策

のれんビニールカーテンで物流倉庫の出入り口からの鳩の侵入対策の事例

アーク光対策

遮光ビニールカーテンで工場の溶接作業場のアーク光対策の事例

4.まとめ

4-1.資料請求・商品カタログはこちら

 

4-2.石塚株式会社のビニールカーテン

石塚株式会社では間仕切り用ビニールカーテンの素材販売から、加工、現地調査、現場施工まで一貫してお受けすることができます。
間仕切り用ビニールカーテンはバリエーションの様々な組み合わせや、仕様、設置方法により、多種多様のニーズにお応えすることが出来ます。ここにご紹介しました内容はその一部に過ぎません。
弊社では、ホームセンターで販売しているものとは異なり、現場に応じて寸法や仕様を決めて製作いたします。
ビニールカーテンでお困りのことがございましたらぜひ弊社へご相談ください。

現地調査は無償で対応しておりますので、お気軽にお声掛けください。

4-3.ビニールカーテンの関連コラム

  • 防虫ビニールカーテンカーテン?工場や倉庫の虫対策
    防虫ビニールカーテンは夜間の虫の侵入が大きな問題となる食品工場や印刷工場、塗装工場、倉庫などの特に間口の広い出入り口の間仕切りカーテンとして防虫対策に適しています。このコラムでは防虫ビニールカーテンを利用した防虫対策の方法や、防虫ビニールカーテンの種類やメリットについて解説します。
  • のれんビニールカーテン用途別おすすめ商品の選び方
    のれん式ビニールカーテンは工場や倉庫の出入口から開閉の手間なく通行が可能な商品です。間仕切り用途や節電対策、防虫対策など業務用おすすめシートを用途別に比較し解説します。
  • ビニールカーテンで工場や倉庫の寒さ対策
    工場や倉庫の作業環境下での空間が広く空調効率が悪くなる改善策として間仕切りビニールカーテンを紹介。冬の寒さ対策や夏の節電対策に貢献。
  • 工場用ビニールカーテンのよくある質問
    工場や倉庫などで使用される業務用ビニールカーテンのシートやカーテンレールの種類、屋外用途、施工方法などのよくある質問を解説。
  • ビニールカーテンの耐用年数と交換目安
    工場や倉庫など業務用ビニールカーテンの使用環境は様々です。 そのためビニールカーテンは紫外線や摩耗、経年劣化により透明度や強度が低下します。耐用年数は使用場所の環境やビニールの種類、また屋外で使用するか屋内で使用するか等、諸条件によって異なります。
  • 耐寒性ビニールカーテンの電気代削減対策
    耐寒ビニールカーテンは冷凍庫などマイナスの温度でも品質が劣化しづらく、冷凍倉庫や冷凍コンテナの扉付近の間仕切りとして設置することで高い保冷効果を発揮します。
  • ビニールカーテンの現場調査とは?
    弊社では、工場や倉庫、店舗などに「ビニールカーテン」を中心に「簡易ブース」、「テント倉庫」、「床材」といった製品を加工から施工までを一貫して対応しております。「ビニールカーテン」をお客様の希望通りの形にするため、事前に現場状況やお客様の声を確認させていただく『現場調査』について取り上げていきます。

 

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